ハレノヒ珈琲店とは

-ハレノヒ珈琲店とは-

下記のうち、どれか一つにでも当てはまれば、ハレノヒ珈琲店はお力になれると思います。

  • 今飲んでいるコーヒーに満足できない
  • 自宅で、簡単に極上のコーヒーが飲みたい
  • そもそも、コーヒーの美味しさなんて分からない
  • コーヒーを飲むと頭痛がする
  • コーヒーを飲みすぎると吐き気がする
  • 砂糖とミルクを入れないとコーヒーが飲めない
  • コーヒーを飲んだ後の口に残る「嫌な感じ」が気になる
  • 色んなお店を試したけど、どこもそれほど変わらない
  • コーヒーなんて、どこで買っても一緒
  • 来客時自慢のコーヒーを出したい
  • コーヒーメーカーでおいしいコーヒーが飲みたい
  • ペーパードリップでいれても、美味しくならない
  • 今飲んでいるコーヒーは、数日で味が美味しくなくなる
  • エスプレッソマシンを買ったけど、美味しいエスプレッソにならない
  • スペシャルティコーヒーを買っても普通のコーヒーと変わらない気がする
  • 珈琲専門店で買った豆を使用して自宅でいれたら、美味しくない

私も同じような悩みを抱えていた時期があります。
スペシャルティコーヒーのお店で飲んでいるのに美味しく感じない、スペシャルティコーヒーを買って自宅で入れても美味しくない、という体験を何度もしてきました。

「うちのお店は、お客様の好みの焙煎にいたします」
「目の前で焙煎し、出来立てをお渡しします」
「生豆の悪いものは丁寧にハンドピックをしてから焙煎しています」
「焙煎機や焙煎のデータにこだわりがあります」

実はこれが、落とし穴だったりしたのです!

100gから買いたい量を焙煎してくれて、焼き立ての豆を提供してくれるってなんだかとっても嬉しいですよね。でもコーヒー豆の焙煎は、ある程度の量から焙煎してこそ、美味しいのです。
小型ロースターと業務用のロースターは全く違うものと思ってください。
自宅のオーブンで焼くパンと、大きな窯で焼くパンとの違いです。
少量の焙煎豆は焼いてからすぐに劣化が始まり、1週間ほどで風味が落ちます。
さらに焙煎したての豆はガスが多く香りと風味が全然出ていないので、これを引き出すために3日は落ち着かせることが必要なのです。
そうすると、美味しく飲める期間って本当に僅かなんですよね。
業務用の焙煎機で正しく焼いた豆(ここも重要ポイントです)は、きちんと保存すれば2~3か月は美味しく飲むことができます。

ハレノヒ珈琲店のコーヒーは、焙煎から1か月頃でも飲み頃です。

また丁寧に生豆をハンドピックしていることを謳っているお店はたくさんあるかと思いますが、当店ではハンドピックは致しません。
ハンドピックは既に農園でしているからです。
悪い状態の生豆は入っていない、確かで上質な仕入先から購入しておりますので、質が違います。
材料と焙煎が良ければ、コーヒーメーカーでいれても美味しいのです。

また、生豆の温度管理もきちんとしておりますので、そこも美味しさの要因であります。
せっかく良い生豆を購入しても、店舗に麻袋に入れて放置していたら、美味しさが損なわれます。
お米も野菜室に保存すると、鮮度を保てることと一緒ですね。

ハレノヒ珈琲店のコーヒーは、上質な生豆のみ使用し、お米を研ぐように丁寧に水洗いしてから適度に乾かし、焙煎しております。

このひと手間で、とてもクリーンで美味しいコーヒーになるのです。
店舗の状況によっては、したくても出来ないお店もあるかと思います。
冷めても美味しい、最後の一口まで美味しく飲めるコーヒーを提供することがハレノヒ珈琲店の目指すところです。

好みの焙煎にしてくれないの?
これは、ごめんなさいとしか言えません。
美味しいコーヒーを追求するにあたって、譲れない部分なのです。コーヒー豆によっては、深煎りや浅煎りが向いていないものがあるってことは何となくわかりますよね。もちろん、どちらにも対応できるコーヒー豆もあります。

「うちはこの焙煎機だから特別美味しい」
「うちはデータを毎日取っているからいい焙煎が出来ている」

正直、業務用焙煎機は世界各国、どこのものを使用しても同じです。
焼き方を見極める腕があるかないかなのです。
違いがあるとすれば外国製のかっこいい焙煎機はオートマチック車、国産の焙煎機はマニュアル車って感じでしょうか。じゃあデータはどうなの? 
湿度や気温が変わっても、コーヒー豆の焼き方は変わりません。毎日の焙煎のデータは必要なく、これもその時焼いているコーヒー豆の状態を見極める腕があればいいのです。生豆って日々変わっていくものですから。

実は、コーヒー豆の良さが最大限に引き出されるターニングポイントがあります。
これが本当に一瞬なのですが、1,2秒窯から出すのが遅れてしまうだけでいいコーヒーではなくなってしまいます。これを見極められずに、コーヒーの焼き色(ミディアム、シティ、フレンチロースト・・)等で焙煎の仕方を決めてしまうと、美味しさを損ねてしまうのです。
ターニングポイントをしっかりとらえて焙煎したコーヒーは、美味しさがとても長持ちします。豆のままの購入では、常温で(夏場の高温は避けて)1か月から2か月弱、密封して冷凍すると2,3か月は風味や香りが落ちません。朝カップにおとして淹れたコーヒーを夕方になるまで放置しても、美味しいのです。

ですから、このターニングポイントを狙ったコーヒーをハレノヒ珈琲店ではお出しする為、お客様の好みの焙煎には応じないスタイルをとっております。


-珈琲屋になるきっかけ-

初めまして。ハレノヒ珈琲店の藤村と申します。
数あるコーヒー屋さんの中から当店のサイトをご利用いただき、大変うれしく思います。

ところで、1杯の飲み物で衝撃を覚えるほど感激したことはありますか?
食べものでしたら、私は多々あります。
焼き立てのパン、収穫したばかりの枝豆やトウモロコシ、新鮮なウニや茹でたての毛ガニ…
数えきれないほどあるかもしれません。

1杯のコーヒーに衝撃を覚えた体験

私がコーヒーにはまったきっかけは、たった1杯のコーヒーに衝撃を覚えた体験があるからなのです。
しかも3度も!嗅覚、視覚、味覚、3度の衝撃です。

1度目の体験は、大病で長期入院していた頃のはなしです。
ほぼ寝たきりの毎日で、やっと身体を起こせるようになり窓の外を見られるようになったある日、病院の向かいに珈琲店があるのを発見しました。
しかもとってもいい香りが、自分のいる病室まで届いて来たのです。
コーヒーが特に好きだった訳でなくむしろ紅茶が好きだったのですが、その香りに惹かれて、退院したら向かいの珈琲店に行くことが目標になりリハビリを頑張りました。
そして、ついに退院当日、珈琲店に行くことができたんです。
珈琲店に入ると、お店中あのいい香りで満たされていました。
ブラックコーヒーを注文し、とてもいい香りに癒されながら涙しました。
珈琲店に行けることって、当たり前のようで実はそうではないこと。とても幸せな時間であることを、身をもって知ることができた出来事でした。

これを機に、珈琲店やカフェ巡りが私の趣味になり、幸せな時間を求め歩くようになりました。

2度目の体験は、1度目の体験からちょうど1年後の事です。
その日も病院に通院し、もう大丈夫でしょうと医師から告げられ、その帰りに自分へのご褒美としてとあるカフェに立ち寄りました。
おしゃれな雰囲気のカフェで、カフェラテを注文しました。
するとお洒落なバリスタ店員が「うさぎさんとくまさん、どちらが良いですか?」と尋ねてきたのです。
どういうことなのか分からないまま「うさぎさん」と答え、カフェラテを待っていました。
数分後出来上がったカフェラテに、うさぎさんの絵柄が描いてあったんです!
当時はカフェラテのラテアートが、今ほど当たり前に出てくるものではなかったと思います。
びっくりして言葉も出なく、もったいなくてなかなか飲めなかったことを覚えています。
1杯の飲み物で、人に感動と笑顔を与えられることをその時実感し、いつか自分でもラテアートをしてみたいと思ったきっかけになった出来事でした。

3度目の体験は、それから数年後の事です。
その頃の私は、コーヒーマイスター、コーヒーインストラクター、コーヒーコーディネーターと資格を取る勉強をしていた時でした。
何を隠そう、私はどのコーヒーを飲んでもただのコーヒーとしか思えない時期があったのです。
勉強しながら飲み比べもしていましたが、コーヒーからフレーバーを感じることが全く出来ませんでした。
その頃住んでいた金沢市のとあるお店で、「スペシャルティコーヒー」に出会い、その時の感動を今でも鮮明に覚えています。注文したエチオピア・イルゲチェフのコーヒーからお花の香りがし、桃やチェリーの様なフレーバーを感じたのです!

スペシャルティコーヒーを皆様にもお届けしたい。
その想いで珈琲屋をはじめました。

スペシャルティコーヒーは、風味、酸味、甘味、口当たり、後味が今まで飲んでいたコーヒーとは全く違っていました。冷めてからもずっと美味しくて…なんて面白い飲み物なのだとすっかり魅了されてしまいました。

この3度の体験が、飲み物から感銘を受けた体験です。
知れば知る程、奥が深く面白い「スペシャルティコーヒー」ですが、嗅覚、視覚、味覚で感じる驚きと感動の体験を、ぜひ皆様にもお届けしたくて珈琲屋になりました。
なぜ十勝で?というお話は、また別な所でお伝えします。